帰りは河口湖方面から富士みち(僕らが富士山を笑った件 Part VII - 最終回)

Part VI で本日のイベントはほぼ終了。あとは帰路。

テディベア・ミュージアムで料理が出てくるのを待つ間。「結局帰りも同じ道を経由して大月に戻ることになりそうだ」と伝えると連れの彼女の顔が曇る。「ねえ、歩いてもいい?」。彼女にはこういうところがある。「駄目」と言っても歩く癖に。乗って超えられるものなら超えてみろっつーんだよ(笑)。

「でも北側を回って帰る方法もあるのかもしれないんだ」と伝える。彼女はそこに救いを見いだして、ぼくがトイレに行っている隙に店員に尋ねたらしい。「ねえ、山とか峠とかないみたいだよ!」。そんなわけでぼくたちは山中湖西岸を北上して、そこから富士みちに抜けるルートをとることにした。

西岸を北上し始めると、ここまでちんたら峠を登ってきてあまりまくってる足が回り始める。おさえようとしても 30km/h 巡航。どんどん彼女が小さくなる^^。するとぼくのトランシーバーから「ああっ。ゴリゴリゴリ」の音。

こりゃ落車だよ。ちょっと細かな段差なんかがあったからそこかなと慌てて見ると、単にトランシーバーを落としてしまっただけだったみたい^^。「ちょっと速いかな」とついでに尋ねると「もう少しゆっくりがいいと思います」。いや、思うってなんだよ。ついてこれないってことか。それならそうと言えよ(笑)。

で、しばらく走って辿り着いた富士みち。

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このみち、いいわあ^^。富士みちに入ると狭いんだけど下り基調。ところによってはクランクを回さなくても車と同じ速度で走れる。つまりは流れに乗れるわけで、車から邪魔がられることもない。

ただね。この日は風がつよかった。こちらが調子よく走ろうとすると頻繁にトランシーバーから「あぁぁぁぁぁぁっ」と声が聞こえる。今度こそ落車かと思い速度を緩めると「ぁぁぁぁびっくりした」と彼女の声。風にあおられてるってことらしい。俺の速度を緩める技をマスターしつつあるらしいな…

そんな彼女のいやがらせ(?)もあったけど、山中湖からの帰りは数十キロをほとんどクランクを回さずに 25km/h 平均(渋滞もあったんでそんなにぶっとばせるわけじゃあない。道も狭いしね)。ただハンドル(と、ブレーキ)を操作してるだけで大月に着いちゃった。

こちとら足は余ってるし、もうちょっと走りたい。トータルの距離を見てみると 91km ほどで、四ツ谷から家に帰っても 100km に届かない。む〜んとほんのちょっと悩みはしたものの、ここから帰路につくとまた峠があるという記事をどこかで読んだ記憶もある。時刻は 17 時くらいで、ここから峠に行くとまた暗闇峠の二の舞だ^^。

しかたなく冷酒を頂きつつしゃぶしゃぶの夕食。「えへ、えへへへへ。あの富士、笑ったよな」。そんな話を延々繰り返しつつ、車中の人となったのではありました。

なかなか 200km 走破の目的は達成できません。しかしまあ山中湖と富士山を見ること、それから標高ベースで 1000m 超えを一気に二つ実現できたので、まずまず幸せな一日ではありました。

  • 走行距離:93km 程度
  • 積算距離:3436km (月間 700km 維持にはあと 64km 必要だ)

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