自転車に乗りながら風邪を発症してしまったよ！

朝３時半に起きて５時20分発の電車に乗って行ったのは内房線の岩井駅。そこから山やら峠やらを越えて向かうは外房線の安房鴨川。

電車に乗ってるときからね、兆候はあったんだよな。「寒いんだよ、おめえよっ！」。「朝早い電車なんだからもうちょっと温度上げろっつーの！」と不満たらたら。「まあ朝だから身体が起きてないのかな」なんて思ってたんだけど、実はその時点で風邪を発症しかけていたんだろうな。

到着した岩井駅は水仙が有名らしく、駅にも道々にもたくさん植わってた。そういえば大分県杵築市に住んでいるとき、水仙ってのはそこらの山で切り取ってくるものだったよな＾＾。

そんなこんなを考えつつも寒気が収まらず、「これは風邪のひきはじめかな」と思う。ただこの１年まともに風邪をひいたこともないので「うむ。日頃のケアができてる俺はちょっと気を付ければ大丈夫なんだぜ」と、自販機でリポビタンＤ（笑）。ただ不安は前日、仕事関係で風邪のため微動だにできなくなってしまった人とちょっと話をしたこと。むむ〜。あるいはその人にうつされたのかなあ。

それでも最初の登りを登る頃には「これだけ汗をかけば大丈夫じゃん。自転車ってなんて便利な趣味なんだ」と、自分に思いこませようとしてた＾＾。

なんか人がたくさん飛んでるところ（？）に辿り着いた頃には体中の関節が痛い。痛いしなんかがくがくしてうまく力も入らない。別記事に書くんだけど、いつの間にやら登坂能力を向上させた連れにすら危うく置いて行かれそうになる自分にびっくり。

どこか畜産発祥の地だかという牧場に寄ったんだけど、その時にはもうエスケープさせて貰おうと思ってた。白い、なんかこぶのある牛がいて、「これは写真撮らなくちゃ！」と思ったんだけどカメラにも手が伸びない。

ここに至って明らかに風邪を発症したんだと自覚した私。あまりみんなのそばにいては風邪をうつすことにもなる。ちょっと離れめに位置取るようにしてたんだけど怪しかっただろうなあ（笑）。あまりの辛さに落ち込んでるのかと心配してくださったかたに、さりげなく「この道を下るとどこに行くんですか？」などと尋ねるも、場所を理解する能力が全く欠けていて、その場でのエスケープは断念。「2km 登れば 10km 下りです」の言葉を希望に往路だけはご一緒させて頂くことにした。

もうその頃になるとちょっとした段差なんかでくる身体への振動が耐え難いまでになってた。ただ「どうやら風邪なんだ」と伝えた連れが、こちらの辛さを鑑みて苦手な下りを懸命の速度で降りる。そんな姿になんとか励まされながら終点へ。

もうちょっと早くからきちんと症状が出てくれれば断念したんだけどなあ。昼食後に皆と別れてから１時間以上もぐだぐだしてようやく電車に乗り込んで帰ってきた。乗り換えなんかは耐えられないので贅沢にも特急（笑）。

このツーリングは人生二度目に辛いツーリングだった。過去、一番辛かったのは十年前の話。気温が 38度 を超える中、100km のアップダウンを走って熱中症＆脱水症状を併発しそうになったとき。このときは死ぬのかなと思った＾＾。通りすがりの女性に、水を汲んできてもらってそれを何度も頭からかけてもらってようやく動けるようになった。

その次に辛かったのは、もちろん暗闇峠だったんだけど、今回はその暗闇峠を超えたな。

皆様にご迷惑おかけしたことをお詫びするとともに、体調を慮って頑張ってくれた連れに感謝。昨日戻ってから休み続けて、この時間になってようやく動けるようになってまいりました。