プレスリリースにとてもがっかりするスバルブランド・バイク

ちょっと古い新聞記事(12月9日)なんだけど、スバルブランドの自転車の話。

追記:あくまで記者の解釈でプレスリリースとは内容が異なるというご指摘をコメントに頂いています。コメント、ありがとうございました。確認ができないんですが、早とちり、お詫びいたします。すごく残念な気持ちになったもので

これ、プレスリリースの書き方がすごくいやらしく感じられて、全く魅力的に見えない。

記事を目に留め、まずは「スバルブランド」と「36万円」と「受注生産」に興味を持った。写真はどうやらクロスバイクの様子で、クロスバイクで 36 万円というのはかなりの高額。どんなスペックを隠しているのかすごく楽しみになって記事を読み始める。

まずちょっと胡散臭いのがSUBARU XB」は舗装路も山道も走行できるクロスバイクという記述。まあ確かにクロスバイクロードバイクとマウンテンバイクの中間に位置づけられるけれど、ロードのように舗装路を走り、MTB のように山道を走れるわけじゃない。

そしてより胡散臭いのが次の記述。

フレーム部には、アルミやカーボンよりも耐久性の高いクロムとモリブデンの合金を使用した。
この記述を読んで「スバルの心意気の低さ」を感じた人は少なくないと思う。クロモリを使うことを指して心意気が低いと言っているんじゃなく、クロモリのことを「アルミやカーボンよりも耐久性が高い」と記している点。この書き方は、自転車や金属のことを知らない人が読めば「より優れた新素材」風に読める。書いた人にそういう期待はないことを信じたいけれど、リリース公開の前に、開発に携わった人にストップをかけてもらいたかったと感じる。

ギアやチェーンはシマノ製、タイヤは仏ミシュラン製で、それぞれ高品質の素材を採用した
という記述も「なんだかな」という感じ。シマノパーツはピンキリで、シマノ製がすべて良いパーツというわけじゃない。ミシュランタイヤだって数千円。全体的に誤解を期待するプレスリリースに見えてしまうわけだ。

まあ、ネットで関係者の話などを読むと、コンポーネントは XT で、ホイールが MAVIC CROSSRIDE DISC、フレームはハンドクラフト(詳細は不明)でディスクブレーキなど、まあ積み上げればそんな値段になるのも仕方ないかと思う。

でもね。公式製品サイトでは

現在のスポーティーな自転車のフレームはアルミニューム、カーボンファイバーが主流ですが、コンセプトの実現のため、クロームモリブデン鋼を採用しました。
という記述がある。これは誤解誘導型に見えてしまうプレスリリースよりすごく印象がいい。当然ながらスバル自身にはきちんとした認識があるわけで、それならばもうちょっときちんとしたプレスリリースを出せなかったのかとすごく残念に思う。

にほんブログ村 自転車ブログへ