あたりまえだけど、自転車「仲間」って大事なんだなあ。

昨日買った『自転車の安全鉄則 (朝日新書 147)』を読了した。

書いてあることは自転車乗りならみんな考えたことのあることだと思う。とくに自転車は左を意識して、交通ルールを守って、夜間点灯しないなんて考えられない自転車乗りには当たり前のことばかり。

で、思ったのは自転車乗りに「仲間」って大事なんだなあってこと。

私事だけれども、まずは車道を走れるようになったのも(仲間じゃないけど)先輩ライダーを発見して(こっそり)後ろを付いていってからだった。それまではほとんど歩道、たまに車道に入っても車通りが多いとすぐに歩道に戻るって感じだった。まず「尾行」で「わりに行けるじゃん」という感触を掴んで、それから当時 Nifty-Serve にあった自転車フォーラムのオフ会に参加させてもらって、どんなことに気を遣わなくちゃいけないのか教わった。

そういう出会いがなかったら自転車はきっとやめてただろうなあ。

「先輩」や「仲間」が大事なのは何でも一緒じゃんってのは、確かに一理ある。ただ自転車って、大げさに聞こえるかもしれないけど、自分はもちろん、他人の命も左右しかねない趣味だものなあ。

bike lane @ kunitachi, tokyo本自体については、まあ「当たり前だな」ってのがほとんど。ただ現在の自転車専用道路に関する記述のところは賛成で、「そうだよねっ」と思いを強くした。

たとえば左は国立にある自転車道路。

これ、すごく迷惑なんですよ。狭いし、自転車専用道路ってことで大手を振って逆走はあるし、交差点では自動車からちょっとした心理的死角に入りそうだし、交差点毎にある段差はかなりのストレス。こんな設備に金を使ってもらいたくない。歩道と分離してるのは正解と思うけど(でもバス停のところはややこしくなってる)、車道との分離に無理をし過ぎてるんだな。スポーツバイクに乗る人なら、車道を走りたくなると思う。

一般道に敷設された自転車エリアで「これは良いっ」と思うようなのって、経験不足もあって見たことがない。「こんなんなら黙って車道を走らせてくれ」って。でも聞きかじりで「自転車エリアをっ」と言う人が「エコ」な人と思われたりするから状況が危ういんだよなあ…。

本書のように「行政への注文」を言うのなら、

  • 逆走自転車の徹底検挙
  • 無灯火自転車の徹底検挙
  • 自転車は車道という意識の啓蒙活動

かなあ。上2つは「自転車の自由を認めてくれ」って言うんじゃなく「取り締まってくれ」という話だから、他の交通手段を使う人との軋轢も生じにくい。警察も動けば動いただけ金になるし、車・歩行者、それに多くの自転車乗りからさえも感謝される。意味無く信号付き交差点でピッピ、ピッピ笛を吹く馬鹿なことをする代わりにぜひ検討してもらいたいんですよね。

あ、あとベルやクラクションの法定外使用も取り締まってくれていいな。うるさいし不愉快だ。

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