怖い、自転車屋

sprocketそれなりに自転車に乗っても敷居の高い自転車屋というのがある。特定の自転車屋のことではなく「種別」の話。それは「ロードレーサー専門店」。

だいたい「ロードレーサー専門店」っていうのは、「ロードレーサー」がたくさん置いてあるのかと思いきや、そういうわけじゃない。大規模「総合店」の方が品揃えは豊富。ああ、そういえば店舗はたいてい狭い。「裏口かな」と思うこともある。そして天井からは「フレーム」と呼ばれる自転車のボディ本体が吊され、片隅には「ホイール」と呼ばれるはだかんぼうにしたタイヤが並べられてたりする。

あとの売り場には何が並んでいるかというと「パーツ」。

だいたいこの「パーツ」で、なぜ店が成立するのか素人にはわからない。たとえばわかりやすいものだとサドル。確かにサドルは転んだりすると痛むことがある。そういうときに交換することはあるにしても、そんなにたくさんの人がサドルを買いに来るわけじゃねえだろう。でも 50 個も 100 個もサドルが並んでたりする。

あるいは自転車の後ろギア。ひでえことをすれば壊れたり、あるいはさびるかもしれない。だけどそんな店で展示販売するほど売れるものか? ロードレーサー専門店ってのは「趣味」だけでやってる店か?

nunchaku

「普通」の人はそういう印象を持つと思うし、私も最初はそう思った。で、そういうイメージが頭に植え付けられて「ああいうところに行く人は特殊な人」という印象がどうしてもぬぐえなかった。

そんな私。昨日、初めて「パーツ」らしい「パーツ」を買いました。あ、そういえば Ultegra-SL のキャリパーなんてのも「パーツ」っぽいけど、これは「専門店」じゃないところで買った。それに買ってすぐ取り付けてもらったしな。昨日は「スプロケット」(後ろギア)を買って、それをそのままお持ち帰り(笑)。もちろんこれまでスプロケットをいじる工具(上のはふざけて「ヌンチャク」と呼んでたけど、本当にそう呼ぶこともあるらしい)も買ってきた。

なんか、すごい「くすぐったい」感じですよ(笑)。ちょっと嬉しいんだけど、禁断の世界に足を踏み入れてしまったみたいな。10年前に月間 1,000km 走っていた頃も「こういう世界だけは足を踏み入れちゃいけない」と思ってたりもした。今回はこばぴに「アップグレードとかしないの」と言われて「うるせえ。俺は走るだけで満足なんだ。そっちに行ったら戻ってこられなくなるだろう」なんてことも言ってた。

行っちゃったよな…。どこまで行くのか不明。楽しみでもあり、もちろん不安でもあり…(笑)。買ってきたもので何をしたのかはまた後ほど(^^)。

あ、そうそう。ほとんど初体験だった「専門店」。入っても何も聞かれず、また、店員がたまたまやってきた客と「バーテープ」のことで盛り上がってて、やっぱり怖かった(笑)。でも「少々お聞きしたいことが」と問えば、あとは普通に親切にしてもらえました^^。この「実は怖くなかったな」という印象も、私を迷宮に誘っているようです…

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