ヒラーが表・和田峠でも平気なわけ

mountain view from a passもしかしたら道を間違えたのかと心配になってたんだけど、id:naskin さんによれば、ぼくらの登ったのは間違いなく表・和田だとのこと。

実はこの日。朝から不機嫌だった。なぜなら、みんなが TT 練習をしている、かつ道幅の狭い峠を登ることになっていたから。ぼくは柳沢峠前回は霧で景色など何も見えなかった)を主張したんだけど、連れが「和田峠がいい!」と。

狭い道でTTをしてるってことはさ。ぼくらヒラーのポタポタ登りが邪魔になるってことだよね。レースなどに出たことのない(出ることはないと思う)ぼくらにとって、真剣モード時の実戦的「マナー」ってのはよくわからない。どうすれば可能な限り邪魔にならずに走れるんだろう?

そんなことを考えてると、なんか頭が痛くて不機嫌になってきた。多摩サイ〜浅川を走りながら、峠に近づくに連れて足も重くなる。その様子を見た連れは「なんか調子悪そうだね」。ふむ、まあ、君のせいだ(笑)。

で、いよいよ登りの始まり。まあ確かにキツイと言えばキツイんだけど、何度もいろんな峠に泣かされてきたぼくらにとって、涙が出そうになる峠ではなく、二人して無事登頂成功。

後ろからクライマーに抜かれることもなく、そのまま二人でゴールイン。

a waterfall
これって、たぶんぼくらがヒラーだからだな。

ぼくらは(とくにぼくは)、峠の登り道で苦しむのが好きだ^^。前にも書いたけど、没我状態に近い感覚が面白いんだと思う。ただし、「クライマー」と違うのは「しんどくなったら休む」こと。

休むといっても足つきで休むのはちょっと悔しい^^。だからそうじゃなくてペースをスローダウンしてしまう。たとえば 5km/h なんて速度で走ることもよくある。

「峠といえどもペダルを踏めば自転車は前に進む」ってのがぼくらの流儀。ぼくらはまさにそれを実践してゆっくり登ってる。心拍もそれを示していて、最大心拍が 170程度。たいていは160ちょっとくらいで、へたするとしばらく152-155くらいで推移したりする。

だから何が言いたいかというと、ぼくたちが、人がキツイという峠を登ったとしても、それは「峠」というものへの(物理的/精神的な)アプローチ方法が全く違うからだと思う。話のフェーズがぜんぜん違う。

そんなわけで、あれです。いろんな峠を登ってるけれど、他の「クライマー」な人たちと峠を走るなんてことはできないんですね、きっと。峠を5つ超えろと言われたら超えるけど、そこに「トレーニング」だとかいう概念は持ち込めないぼくたちです。

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