登り損ねた柳沢峠

sasago-pass本当の目的地は柳沢峠だった。ついに1500メートル級を達成する予定だった。

柳沢峠はマイミクの方から教えて貰った峠。まずまず「良い思い出」になりそうな距離と高度。

「さて、柳沢峠は奥多摩湖からのアプローチだな」。連れにもそう話していた。だけど帰り道を考えるうちに頭が混乱した。「あれ、帰りはどうやって帰るんだ? 笹子トンネル経由なのか? 笹子トンネルって歩いたらへたしたら1時間かかるぞ?」。

そんなことを思いながら Google っているうちに見つけたのが「笹子峠」。なんだ。トンネルが通れないなら峠を越えてくれば良いんじゃないか(笑)。

そんなことを考えているうちに、結局大垂水峠からのアプローチだと脳内変換。先日の大垂水行きで、八王子市内の不合理な信号に大いに苛立ったので浅川CRってのを通ろうと思った。結構難しいルートらしく勉強に勉強を重ねて、おかげさまで大垂水側からのアプローチに全く疑問を持たなくなった^^(でも浅川CRは間違えた)。

結局八王子の信号にはあまり苦労しなかったものの結構な遠回り。ここまでの段階で寝不足+体調不良でヘロヘロ状態。ヘロヘロになってようやく「ああ、俺、本当は奥多摩湖からアプローチする予定だったんだよな」とショックが倍加。

大垂水峠を見てちょっと元気になりつつ、15km/h 超で登って「まずまずね(当社比)」と思っていたのに、連れがさほど遅れずやってきてびっくり^^。その後のアップ&アップも連れが見えなくなって足を弛めるとすぐに連れが後ろにぴったり付けてきて、これもまた微妙なボディブローとなった(笑)。

mountain view

こんな美しい風景もぼくを慰めてはくれなかった。

「ああもう。ちくしょっ。体調悪いんだよっ」と、大垂水を越えてからずっと考えていた「名誉ある撤退」。こんな状態で笹子峠なんかきっと登れない。

てなわけで笹子駅前で最後の休憩。「名誉ある撤退」をいつ切り出そうかと考えていると、目の前をツーリングスタイルながら歩道を走っていくクロスバイク

む? 歩道を走るクロスバイクでも前進するのに、俺はここで撤退して良いのだろうか?

わけのわかんない理屈にて前進を決意。そして最後。峠道の下にいた工事のおじさん。「これから峠を登るんか〜?」と。ここで「やめとけ」と言われたらやめようと思った。しかしおじさん。「ま、登ってしまえばあとは楽だぜ〜」。

「おいちゃん。なかなかエ〜感じの雰囲気出しとるな」と思いつつ、「ここを越えたら帰る」と宣言していた通り、最後の登りに入っていったのでした。

にほんブログ村 自転車ブログへ